成年後見
成年後見人の業務 ＱＡ
- 成年後見人は新たに保険に加入することができますか？また，本人が後見開始前に契約していた保険についてはどのように対処すべきでしょぅか？
- １ 本人の財産を不足の災害等から保全するために，成年後見人は，新たに保険契約を締結することができます。
火災保険が代表的なものです。
ただ，あくまでも，本人の利益のためにするものですから，「相続対策のため」という理由で，生命保険に加入するなどすることは許されないと考えられています（生命保険については，本人の死後，本人の配偶者の生活のために必要と認められる場合などについては一定の合理性はあると考えられます。）。
また，「孫の学資のため」ということで学資保険に加入するということについても同様です（ただ，本人の未成年の子など扶養義務がある場合に，学資保険に加入することは，一定の合理性はあると考えられます）。
また，保険契約の締結に当たっては，保険料や本人の財産額などについてのチェックが必要です。
２ 本人が後見開始前に締結していた保険契約については，そのまま継続してもよいし，保険料の支払いが過大である場合などには解約する，保険内容を見直すということも，後見人の裁量の範囲判断として認められます。
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