成年後見人の業務 QA

成年後見人は,価格変動のある金融商品(株式や投資信託など)を本人のために本人資産で購入することができますか?本人が後見開始前から保有していた有価証券,金融商品についてはどのように管理すべきですか?
1 成年後見人が,「多少のリスクはあるが,本人の資産を増やすことができる」と思ったとしても,価格変動リスクがあり,元本が保証されていない有価証券,金融商品を新しく購入することは,原則として,後見人の善管注意義務に反する行為であると考えられています。 わざわざ,元本割れする可能性のある商品を購入することは許されないというべきです。 2 これに対して,本人が,後見開始前から保有していた金融商品等を,そのまま保持するか,売却するかについては後見人の裁量にゆだねられています。判断に当たっては,価格変動に注意しながら,価格変動の傾向,配当収入が本人の収入に占める割合,売却する必要性,本人の資産割合(バランス),本人がその商品の保有に愛着を持っていたかどうか(例えば,長年勤務した会社の株式など)といったことを総合的に考慮して決めるべきものと思います。
【関連QA】 私の母は公営の賃貸住宅を借りて住んでいましたが、このたび成年後見が開始となり、私が成年後見人となりました。母は自立して生活することもできない状態であるため、老人ホームに転居させたいと考えていますが、その後の借りている公営住宅はお金ももったいないので解約したいと思いますが、留意することはありますか? 成年後見人は郵便局に届出をして,本人宛ての郵便物を自らの住所などに転送してもらうことが出来ますか? 【法律相談QA】 法律相談の時間の目安はどのくらいですか? メールで相談することはできますか? 法律相談の料金はいくらですか? 費用が幾らくらいかかるのか不安です


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