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離婚に伴う子どもの問題
外国から日本への子の連れ去りと呼ばれる問題はどのような論点を含んでいますか?
国際結婚の広がりから、最近、問題となっているのが外国人と結婚して海外で生活していた日本人が、外国人配偶者との離婚に際して、子どもと共に海外から日本に帰国してしまうという問題です。 この点について定めたハーグ条約の加盟の是非を巡っても話題になっています。 現在日本がハーグ条約に加盟していない現状の下、このような海外からの子どもの連れ去りの問題にはいくつかの論点があります。 1 外国裁判所の判決等の効力の問題 外国から日本への子どもの連れ去ったという場合に、外国に残された親が当該外国裁判所に対して監護権の決定や子の引渡を申し立てることがあり、その外国裁判所の監護権の決定や子の引渡の命令に基づいて、日本の裁判所に対し人身保護請求や執行の申立をした場合、当該外国裁判所の外国判決を承認することができるかという承認執行要件の問題があります。 外国判決の承認が公序良俗に反しないか
http://www.egidaisuke.com/legal_info/cat03/q8_13.php
外国判決の手続(送達)が適法になされたか
http://www.egidaisuke.com/legal_info/cat03/q8_14.php
2 国際裁判管轄の問題 外国に残された親が、日本の裁判所に対し、日本法に基づいて監護権の決定や子の引渡請求を求めた場合、日本の裁判所に国裁判管轄が認められるかという問題があります。 また,外国裁判所による子の引渡し等の命令がされている場合であっても,日本に帰国した親からの子の監護権指定等の申立がされた場合に,日本の裁判所が国際裁判管轄を有することは否定されませんから,日本の裁判所が日本に帰国した親に子の監護権を認めた場合には,外国裁判所の判断との齟齬,矛盾を生じるという問題もあります(ただ。この場合は,日本国内においては,日本の裁判所の判断が公序として優先されることになると考えられます)。 ただ,外国から子どもを連れて日本に帰国した日本人親が,日本の裁判所に子の監護権を自らに指定するように求めたりした場合について,日本の国際管轄権を否定した事例があります。
http://www.egidaisuke.com/legal_info/cat03/q8_15.php
【関連QA】
国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)の概要はどのようなものですか?
【裁判例】 子の引渡し等を命じたアメリカ合衆国テキサス州地裁判決がわが国の公序良俗に反するとして執行判決請求が棄却された事例 東京高等裁判所 平成5年11月15日
【裁判例】 アメリカ合衆国ニューヨーク州の判決が送達についての要件を欠くとしてその承認が否定された事例 東京地方裁判所八王子支部 平成9年12月8日
【裁判例】 アメリカ内で婚姻生活を営み,子が出生した後離婚した日本国籍を有する申立人が,未成年者である子の監護者を申立人単独に変更することなどを求めた事案について,日本の国際裁判籍を否定した事例 東京家庭裁判所 平成20年8月7日
【法律相談QA】
法律相談の時間の目安はどのくらいですか?
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費用が幾らくらいかかるのか不安です
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