親族・男女問題

婚約・内縁に関するＱＡ

内縁とはどのような状態のことを指しますか？
１　内縁とは，婚姻の意思をもって夫婦共同生活を営み，社会的にも夫婦として認められているが，婚姻の届出をしていない事実上の夫婦関係のことを指します。 内縁として認められるためには①婚姻の意思②夫婦としての共同生活の実体が必要になります。 ２　婚姻の意思 内縁における婚姻の意思とは婚姻届出をする意思までは必要ではなく，社会通念上野夫婦生活を営もうという意思のことを指します。 結婚式がされていることは内縁を認定する一つの要素ですが，結婚式がされていないからといって内縁が認められないわけではありません。 夫婦共同生活の実体や継続性，性的関係の継続性，妊娠出産の有無，家族や第三者への紹介の有無，見合いや結婚式などの慣習上の儀式の有無などを総合的に評価して内縁が成立しているかどうかが判断されます。 ３　夫婦としての共同生活の実体 夫婦共同生活の実体があったかどうかについては，一般的には同居期間の長短が重要な要素になりますが，その他の事実も勘案して評価することになります。 裁判例では，６か月程度の同居期間であっても仲人の依頼をしていたり，妊娠していたりしたことなどから内縁の成立を認めたものもあります。
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